勝利の女神になりたいのッ!~第1部~



飾りも言い訳もない素っ気ない言葉で私は良君に真実を告げた。


「え?」


「夢の中の紫衣は幸せそうだった?」


「あ…あぁ…。」


「そう…。良君が逢いたいのは私じゃない、その夢の中の紫衣だと思う。私は紫衣だけど紫衣じゃないの。」


「…………。」


怪訝な表情の良君。


「私も夢を見たよ。
真衣ちゃんと良君の夢。真衣ちゃん泣いてた…。」


「…………。」


「真衣ちゃんとお別れしちゃったの?」


「紫衣、俺は紫衣がずっと…。」


「ダメ!
私じゃないの!
言っちゃダメ!」



良君の言葉を遮るように話す私を彼は驚き、そして黙り込んでしまった。

それから私は私が紫衣と入れ替わった事を話した。

別れを告げたのも私だと言った。

そして、本物の紫衣は遠く400年前の過去の世界で生きている事を話した。


「嘘だろ…
そんなの信じられねぇよ!」