きっと理由があるって思いながらも疎外感は膨らんでいく。
だって、そうでしょう?
勇気を出して良君に逢うって決めたんだもん。
責められるのを覚悟だって…
出来てた?
頭の中で悶々と考えにふける私の手をぎゅっと握る佐和さん。
俯いた顔を上げると、とても優しい眼差しが私に降り注いだ。
覚悟を決めるための時間だったのかもしれない。
言葉でどんなに強がっていても私は良君に逢うことを恐れてた。
「佐和さんには全部お見通しなんですね?」
自嘲するように言葉を紡ぐ私の頭をゆるゆると佐和さんの手が撫でてくれる。
「ごめんなさい、今までずっと佐和さんの気持ちをわかろうとしてませんでした。」
涙が溢れそうになるのを堪えて言葉を掛ける私に佐和さんは微笑んでくれていた。
「紫衣、私達は石田に何も話してないよ。」
「紫衣が自分の口で伝えるんだろ?」
「紫衣ちゃんが大丈夫なら俺ら時間潰してくるよ?」
順に芽衣ちゃん、佐和さん、嶋田さんの言葉。
私の気持ちを優先してくれる優しい言葉に私は顔を上げて応えた。
「1時間、私に時間を下さい。」


