クスクスと笑い声を立てながら肩を揺らす嶋田さんと大きな溜め息を吐き出す芽衣ちゃん。
だけどそんな二人の反応なんて関係ないとばかりに私は話しかけた。
「佐和さんは良君と逢ってるの?」
「そうみたいだよ。」
目尻を指で拭いながら応えてくれたのは嶋田さんだった。
「嶋田さん涙が出るほど可笑しかったの?」
なのに芽衣ちゃんたら話しに割り込んできて、
「紫衣の妄想がこんなに激しいなんて思わなかったよ。」
わざとらしくまた溜め息をついた。
そんなのどうでもいいよ!
そんなことより佐和さんと良君がどうして逢ってるのか聞きたいのに!
「どうして佐和さんが良君と逢ってるの?」
急かすように嶋田さんに話しかけると、
「それを今、私が聞いてたんでしょ!」
芽衣ちゃんに激しくツッこまれた。
嶋田さんはやっぱりクスクスと笑っていて、
「先にベージュのネイルってのを説明して欲しいな。」
なんて茶化してくるし、芽衣ちゃんも嶋田さんに同調して顔がにやけてる。
私は少しでも早く知りたくて妄想を簡単に伝えた。
「言ったんだから早く教えて下さいよ!」
なのに、嶋田さんも芽衣ちゃんもお腹を抱えながら笑っていて話が全く前に進まない。
「紫衣ちゃんって逞しい妄想力の持ち主だったんだね」
「そんな事まで妄想してたなんて、ある意味尊敬しちゃうよ。」
何に感心してるのって聞きたくなるような会話を交わす芽衣ちゃんと嶋田さん。
「早く教えて下さいよッッ!」
笑いからいちゃいちゃに発展しそうな二人に私は叫んだんだ。


