顎に指を這わせ考え込む左近さん。
お願い信じて!!
左近さんに信じてもらえなければ私はこの時代で誰を頼りに生きていけばいいの?
心の中で一生懸命祈る私。
でも、それは私が独りになりたくないという気持ちからの祈り。
身勝手だよね。
良君と真衣ちゃんの事を知ってからあんなに独りになりたいって思ったのに今は独りにしないでって祈るなんて...。
とても自分勝手だ。
きっとハッキリしない私に神様が与えた罰。
独りっきりでやり直すために私はここに飛ばされたんだ。
そうだよね。
だって私はみんなのお荷物だった。
いつも守られ、生きてきたんだ。
シッカリしろって神様に言われているような気がした。
誰にも頼らずに生きていける一人前の自分になるために私は私の存在しない世界で独りぼっちになった。
そう考えるのが一番納得できる。
それでもとても不安だよ...。
せめて私の存在を左近さんだけには信じてほしい。
この時代で頑張って生きるから....。
左近さん。
あなたには私が未来から来たって信じてほしい。
「紫衣、お前の言いたいことは解った。
信じろといわれてすぐに信用はできないが、お前の不思議な話にも興味がある。
それに今、殿の進めている上杉家との話を知る者は少ない。
それを知っているということはお前の話を信用するに値するということだ。
上杉家との事はもう口にするな。
お前の不思議な話もだ。何かあったら俺にだけ話すんだ。
俺はずっとお前の側にいるから、俺にだけ話をしろ。」


