勝利の女神になりたいのッ!~第1部~



廊下をしずしずと進みながら私にはもう一つ不安な事があった。


話は終わりだって言われたけど、やっぱり聞いておきたい。


「挨拶なんだけどね?」


「………………」


「清正にもうしちゃったんだけど、あのままでいい?」


おずおずと尋ねても紅葉さんは言葉を返してくれない。


やっぱり怒ってる?
怒らせちゃった?


不安で涙が込み上がってくるのを必死で堪えた。

だけど不安反面、なんだか無性に腹もたった。


「わからないんだから教えてよ!」


だから言ってはいけない言葉を口にしてしまった。


「今日は殿のお仕置き、厳しいものになるだろうね。」


ニヤリと笑う紅葉さん。

びくりと跳ね上がる肩を見て一層その不敵な笑いを濃くしてた。


「わからないから教えて下さればとても助かります。」


恐怖から棒読みのセリフのように告げると、


「そのままでいいんじゃないか?」


けろりと言い放たれた。