「そろそろ、いい頃だと思うよ。」
部屋に入るなりドサリと足を投げ出して座る紅葉さん。
「疲れた?」
「そりゃぁね。」
「そんなに大変なんだ?」
「清正がなかなか戻らないから探すのに手間取ったんだ。」
「彼ならここに来たよ?」
「はぁ?」
目を見開く紅葉さんに言っちゃいけなかったんだと思った時には、もう遅かった。
「どういうことだよ!
何してたんだよ!
何を話した!
何もされなかったのか?」
機関銃のようにまくし立てながら私の肩掴んでグラグラと体を揺らす。
驚いてされるがままの私の肩から手を離した紅葉さんは、
「全部話せ。」
冷たい声で言い放った。
いけないことだったの?
そんなに怒られるようなことだったの?
「ごめんなさい。」
頭の中がぐちゃぐちゃで口をついて出た言葉は謝罪の言葉だけだった。


