豊臣家を守るため、徳川を排除しようとした三成。
清正は豊臣家の安泰の為、徳川の力を必要とした。
まだ幼い秀頼の天下を徳川が脅かすと思った三成と天下が徳川に渡っても豊臣の家の存続を優先に考えた清正。
結局考えが違う二人は豊臣を大切に思う心は同じなのに選ぶ道は違ったんだ。
もっと怖い人かと思っていた。
もっと嫌な人かと思っていた。
だけど私の目の前の清正はニコニコと笑顔を浮かべ、甘い言葉を口にする魅力的な人だと目に映る。
「元気になられて何よりです。」
柔らかい笑みを浮かべながら優しい言葉を掛けてくれる。
本当に三成と仲が悪いの?
三成を馬鹿にしていたの?
疑いたくなる。
「ありがとうございます。
私も後で参りますので、どうかお席にお戻り下さいませ。」
失礼かなって思ったけれど、一人で考えたい。
頭の中を整理したかったから清正に宴に戻るように勧めた。


