床の上に押し倒されて覆い被さるのは大好きな三成。
仰向けの私の体の横にぴったりと密着する彼の体。
キスじゃ足りないってそういうことなの?
そんな風に少し遅れて驚いた時には彼の手は私の着物の裾を払い退けていた。
「やッ……」
着物に被われていた足がヒヤリと外気に晒されると同時にさわさわと彼の掌が撫でつける。
その掌のぬくもりが私の思考を奪うかのように私は何も考えられなくなった。
熱い彼の眼差しに視線を絡ませると益々私の頭は彼だけに浸食され、降ってくる彼の唇を受け止めると体が熱く甘く疼き出す。
チュッというリップ音を響かせる啄むようなキスを何度も受け止めると彼は唇を割り舌を口内に忍ばせてきた。
だけど、とろけるような甘いキスに酔わされる私を見つめる彼がおもむろに唇を解放し舌打ちをした。
彼の舌打ちに戸惑う私の腕を引っ張り起きあがらせると彼は私をそのまま包み込むように抱きしめ、襖に背を向ける。
「三成様?」
まだ意識がハッキリとしない上に急な展開についていけない私は彼の名を呼んだんだ。
「邪魔が入った。」
やはり舌打ちをしながら落ちてくる彼の言葉。
その時、ドタドタと部屋に近づいてくる足音が響き襖が急に開け放たれた。
「こんな所で油を売ってたんですか?」
聞こえてきたのは左近さんの声。
彼の肩越しに覗き込もうとする私をぎゅうぎゅうと胸に押しつけるように抱き寄せると彼は大きく溜め息をついて耳元に囁きを落とす。
「そんな顔を誰にも見せるな。」


