「何を考えている?」
優しい眼差しで私を見下ろす三成。
「あなたの事しか考えていませんよ?」
嘘つきな私。
今、私の頭を占めるのは清正と正則のことなのに…。
でも、三成の事っていうのは間違ってないよね?
だって三成と清正達が仲違いしない方法に考えを巡らせてるんだからね?
「ほう…。
その割には目が泳いでいるように見えるがな。」
「そ、そんなこと…」
ありませんと続くはずの言葉は彼の唇で塞がれて言えなかった。
「ん―。んん――…。」
噛みつくように唇を奪われて息が苦しい。
彼の胸をトントンと叩いて抗議すると彼の唇は私から離れていった。
その唇はやっぱりさっきの意地悪なキスの後と同じ様に片方だけ持ち上がって笑っている。
意地悪Sな三成様の降臨?!
肩を上下させて息を整える私に落ちてくるのは、
「満足できないな。」
って妖艶に微笑む三成の言葉。
その言葉の意味を考えることも出来ずに見惚れるように彼から視線が外せなかった。
「キスだけでは足りぬよ。」
三成ってばキスって言葉覚えちゃったのねって彼の言葉の意味を深く考えずに頬を緩める私の首筋に触れたのは熱い唇だった。
「ひッ――…ふ…ふやッ」
驚いて変な声を発する私をくすくすと笑う三成。
首筋にいくつもキスを落とした後、耳朶をかぷりと甘噛みされた。
背中にびりびりと甘い刺激が走って体の力が抜けていく。
「紫衣、足りぬのだ。」
耳元で囁かれる言葉と一緒にかかる吐息を聞いた瞬間目に飛び込んできたのは私を見下ろす彼の顔と天井。
「み…三成さ…ま…?」


