戦国の世。
戦で手柄を立てるためには力がものを言う。
大きいとか小さいとかって体のことだよね?
武功を立てた清正や正則はやはり体が大きく実戦で活躍するタイプなのだろう。
三成はそんな彼らとは違い、戦場を駆け回り伝令を送る事で活躍してきた人だった。
後々は戦に必要な武器、弾薬、兵糧の輸送を一手に任されるようになる。
極端にタイプが違うからお互いを理解し合うことが難しいのかもしれない。
考え込む私に彼は大きく息を吸い込んでから言葉を紡いだ。
「清正も正則も俺にはないものを沢山持っている。
俺には出来ないことを簡単にやってのけるのだ。」
「例えばどんなことをですか?」
「紫衣は嫌な事を聞くのだな。」
「ごめんなさい。
だけど、私にはあなたの話が漠然としていてよくわからないんです。」
「戦で俺は目立った手柄を立てることが出来ないんだ。」
顔を歪めてとても辛そうな三成に胸がぎゅっと縮まるような痛みを感じた。
「私にはそうは思えません。
同じ働きをしていなくてもあなたはあなたの役割を立派に果たしているのではないのですか?」
「それでは駄目なのだ。」
「そんなことないッッ!」


