何も話してくれない三成にも曖昧な朱理さん達にも寂しさを感じないわけじゃない。
やっぱり生きる時代が違うから考え方も感じ方も違うのかな?
私にとってはどうってことない内容も、もしかしたら三成には重要な事なのかもしれない。
それとも最初から私には理解できないと思って話してくれなかったのかな?
「奴らは大きい…。」
どうしようもなく後ろ向きに考える私の思考を止めたのは彼から突然言われた言葉だった。
大きい?
奴ら?
奴らって清正と正則の事だよね?
大きいは何のことだろう…。
「俺が嫌っているのではないよ。
奴らが俺を嫌っているんだ。」
大きく溜め息をついた後少し肩を落として話す三成。
声もほんの少し弱々しい。
「仲良くしたいですね。」
「はッッ……無理だろうな。」
今日何度目だろう。
彼の子供のような拗ねた口調を聞くのは。
強がってるけど、仲良くしたいって思ってるのが伝わってくるよ。
「あなたはとても優しいのに誤解されやすい人だから、きっと本当のあなたを知ってもらえれば大丈夫。」
慰めなんかじゃない、私の心からの言葉を口にした。
きっと仲良くなれますって言葉を紡ぐと彼は頬を僅かに緩めた。
「ありがとう紫衣。
だけど、俺は小さいだろう?」
ぎゅっと抱きしめる腕に力が込められた。
今度は小さい?
さっきは大きいって言ってたよね?
大きいとか小さいとか彼らと仲良くするのに、そんなに大切なことなんだろうか――。


