唖然として言葉を失う朱理さんに矢継ぎ早に語りかけた。
「紅葉さんの所に行きたい。
連れてって!
私の不安を取り除けるのは紅葉さんしかいないでしょう?
紅葉さんに教えてもらえなきゃ不安でどうしようもないの。」
朱理さんの腕にすがりつき、胸に額を押し当てる会心の演技についに朱理さんは折れた。
「紅葉と左近様は出掛けております。」
「どこに?何をしに?」
「それは…」
「朱理さん、もうわかってるの。
私気づいちゃったの。
お茶とお饅頭は私をここに留まらせるための囮だって、」
わかっちゃったのって口にする私に朱理さんは肩を落としたんだ。
本当はおかしいってだけで何もわかってなんかない。
だけど、三成を快く思ってない二人を招待するために動いてるって事はわかるから…。
それに、三成も二人を快く思っていないからといって招待する事で機嫌が悪くなるなんて思えない。
何かあるんでしょ?
あるよね?


