勝利の女神になりたいのッ!~第1部~



なんだか朱理さんが変?

さっきからずっとはぐらかされているような気がする。


もしかすると花饅頭は囮?


なにか怪しいんじゃない?



それに左近さんと紅葉さんは今何をしてるの?




「そうね、折角の花饅頭ですもの。
美味しく愛でて頂かないと花饅頭に申し訳ないですよね。」


とんちんかんな返事をして花饅頭を頬張った。


本来、お茶菓子というのは頬張って頂くものじゃない。


小さく切り分けて啄むように頂くのが常識だ。


だけど、少しくらいいいでしょ?


くだらない事かもしれないけど、ちょっとした抵抗なんだから。



「紫衣、お行儀が悪いですよ。」



苦笑いを浮かべる朱理さんを横目でチラリと見てから私はニッコリ微笑んだ。



「宴の席ではキチンと振る舞います。
朱理さんと二人の時くらい肩の力を抜きたいの。」


「いいえ、いけません!
普段からキチンとしていないと咄嗟の時にでてしまうものです。」