朱理さんの両腕を掴んでぐらぐらと揺さぶり矢継ぎ早に質問を投げかけた。
お饅頭に浮かれてる場合じゃなかった。
「落ち着いて、紫衣落ち着いて!」
縋るように見つめる私に掛けられる朱理さんの言葉。
落ち着いてなんていられないよー。
わけわかんないんだもん。
叫びたいのをぐっと堪えて今一番知りたいことを質問した。
「加藤清正、福島正則について教えて下さい。」
二人がどんな人物で三成とどんな関係にあるのかを知りたい。
同じ小姓として秀吉に仕えてきた二人。
関ヶ原では家康率いる東軍についた人物。
どんな溝があったのか知りたい。
「先に紫衣がどうして二人に逢いたいと思うのかを聞かせて下さいな。」
「二人と対峙することになるからです。」
瞼を閉じて息を大きく吐き出してから応えた。
「なるほどね。」


