勝利の女神になりたいのッ!~第1部~




口にしてから後悔したけど遅かった。


「お前、阿呆だろ!
左近様の言葉ちゃんと聞いてたのか?」


絶対に言われると思った。

嫌味大好き紅葉さんが、見逃してくれるはずはないよね。


「阿呆阿呆って言わないで!」



「阿呆に阿呆って言って何が悪いんだよ!!」



くぬぅ――ッッ!!

本当に憎たらしいんだからッッ!!



「阿呆じゃないッッ!!」

「いや、阿呆だ!!」


「ち―が―う―ッッ!」


「違わない――!!」




唇を尖らせる私と口をイーッて目一杯横開きにして話す紅葉さん。


言い合いはエンドレス…。



だけど、睨み合う私達に雷が落ちた。



「うるさいぞ。」



ドーンッッバリバリーって雷じゃないけど遠くでゴロゴロ鳴ってるような、もう少しで爆音を響かせるような落雷注意報発令って感じ。


左近さんの表情が…



怖いッッ!