口にしてから後悔したけど遅かった。
「お前、阿呆だろ!
左近様の言葉ちゃんと聞いてたのか?」
絶対に言われると思った。
嫌味大好き紅葉さんが、見逃してくれるはずはないよね。
「阿呆阿呆って言わないで!」
「阿呆に阿呆って言って何が悪いんだよ!!」
くぬぅ――ッッ!!
本当に憎たらしいんだからッッ!!
「阿呆じゃないッッ!!」
「いや、阿呆だ!!」
「ち―が―う―ッッ!」
「違わない――!!」
唇を尖らせる私と口をイーッて目一杯横開きにして話す紅葉さん。
言い合いはエンドレス…。
だけど、睨み合う私達に雷が落ちた。
「うるさいぞ。」
ドーンッッバリバリーって雷じゃないけど遠くでゴロゴロ鳴ってるような、もう少しで爆音を響かせるような落雷注意報発令って感じ。
左近さんの表情が…
怖いッッ!


