「紫衣?」
泣きじゃくる私の背中をゆるゆると撫でる佐和さんの大きな手。
「ごめんなさい…ごめんなさい佐和さん。」
「紫衣は俺に何か悪いことでもしたのか?」
「はい…
ちゃんと出来なかったんです。
芽衣ちゃんに教えてもらった通りにやったのにシルシがつかなかったんです。」
「は?」
もう本当に終わりだと思った。
きっと同じ時代に生きる女の子なら佐和さんにシルシをつけることくらい簡単に出来るんだろうな。
やっぱりどんなに頑張っても時代の溝は埋まらないのかもしれない。
それに私はシルシの意味さえもわからないんだもの。
佐和さんもさすがに呆れちゃったでしょう?
恥ずかしくて情けなくて…。
悲しいけど、もう側にいたいなんて言えないよ


