佐和さんの腕を振りほどいて彼の正面に立った。
そんな私の行動に彼はビックリしたのか体を固くして動かなかった。
この絶好の機会を逃したら、もう本当にダメかもしれない。
そう思うと緊張して体が震えだした。
だけど、今度こそ!
今度こそ間違わないように教えられた通りにしなきゃって思いから私は震える指先で佐和さんのシャツのボタンに触れた。
プチリと音をたててはずれるボタン。
一つ一つ丁寧に外していく。
3つ目のボタンをはずし終えたとき佐和さんの手が私の手に重ねられた。
「紫衣…?」
困惑が混じった佐和さんの声。
「お願いだから、やらせて下さい。」
佐和さんとシッカリと視線を絡ませながら言葉を落とすと彼の熱い眼差しに指が益々震えだした。
「やるって何を?」
「芽衣ちゃんに教えてもらったんです。」
「だから何を?」
「ずっと一緒にいれる方法です。」
私の言葉を聞いて何も言わなくなった彼を見て納得してくれたのだと思った私は行動を再開した。
シャツのボタンを全てはずしてシャツと彼の肩の間に手を滑り込ませた。
そのまま手を背中にむかって滑らせると私と佐和さんの体は密着し、ぶらりと下がったままの腕と背中からシャツが滑り落ちていく。
バサリと音をたててシャツは床に落ちた。
「紫衣?」
シャツを脱がせた後は…
まず鎖骨に口づけを…
順番を確かめながら進めていく私に佐和さんはビクリと体を固くする。
その度に間違ってるかもしれないと不安になるけど後には引けない。
突き進むしかないんだと自分に言い聞かせた。


