何をやってもダメな私。
順番間違えちゃった。
かなりすっ飛ばして…
おまけに場所も間違えて…
「あのッッ!
さっきのは忘れて下さい。
間違えちゃったんです。」
もう正直に話すしかなかった。
恥ずかしくて仕方なかったけど…
これ以上彼に呆れられるわけにいかない!
必死だったんだ。
必死だったのに…
「ぶッッ…ぷくく………………ぶはッッ!」
佐和さんは肩を震わせて耐えきれずに噴き出すように笑い出したんだ。
キョトンとする私を見てはヒーヒーとお腹を抱えて笑う佐和さん。
順番間違えちゃったけど、教えられた通りに出来なかったけど必死だったのに…
笑うなんて…
酷いよ。
膝の上でギュッと拳を握りしめて込み上げる涙を堪えた。
「芽衣ちゃんだろ?」
俯き涙を耐える私の背中から声がしてふわりと抱きしめられる。
目の前で笑い転げていた佐和さんが私の後ろに移動して抱きしめてくれる。
背中が彼のぬくもりを喜んでいる。
耳元に感じる彼の吐息が体を熱くする。
思い出したッッ!
順番ッッ!!


