「そんなの…
そんなの嫌ッッ!!」
ぶわっと溢れ出す涙を拭うことも忘れて佐和さんの手を掴んだ。
私の行動に佐和さんは目を見開き固まったように動かない。
方法…。
芽衣ちゃんに教えられた通りに佐和さんの細くて長い指をカプリと口に含んで…
あれ?
指を口に含むんだったっけ?
順番はどうだったっけ?
思い出そうとしても焦りが邪魔をして頭が真っ白になったんだ。
「なッッ!こらッッ!」
佐和さんの指をくわえたままピクリとも動けなくなった私から頬を真っ赤に染めた彼が指を引っこ抜こうとして力を入れた。
ちゅぽんッッと音がして私の口の中から彼の指がなくなったんだ。
うぅ…
芽衣ちゃんが折角教えてくれたのに…
緊張しすぎて、焦りすぎて間違えちゃったみたいだ。
というか…
こらッッて言われちゃった。
怒られちゃったよ…。


