「何に謝ってるの?」
顔を上げることの出来ない私に落ちてくる佐和さんの言葉。
何にって…
謝りどころが多すぎて答えられないよ…。
「どうした?」
俯いたまま首を横に振る私の頭をゆるゆると撫でる佐和さん。
彼の優しい声を聞くと自然に涙が溢れてくる。
自分が本当に何も出来ないって思えて泣けてくるんだ。
「あの、コーヒー入れてもらっちゃって…。」
「そんなの俺の家なんだし気にする事じゃない。」
「それ以外にも…
なんだか私、勝手に勘違いして佐和さんを困らせたり…
えっと…
だから、その…
何から謝ればいいのかわかんないくらいで。
とにかくッッ
ごめんなさいぃッッ!」
自分の前に置かれているカップを横に移動させてから佐和さんと目を合わせた。
それから私はテーブルに額をつけて佐和さんに頭を下げたんだ。
思い込んで勘違いして別れるなんて言っちゃったこと許して欲しい。
本当は佐和さんと離れるなんて嫌だもん。
ずっと佐和さんと一緒にいたいよ。
だから、馬鹿だけど…
何も出来ないけど…
側にいたいよ…。


