ニッコリと笑顔を向ける芽衣ちゃん。
「とりあえずベッドに座って話そうか。」
落ち着かない私と違って芽衣ちゃんはゆるゆると話をしながらベッドに腰掛け自分の隣のスペースをポンポンと叩いている。
隣に座れってことだよね?
私はコクリと頷くと芽衣ちゃんの言うとおり彼女の隣に腰を下ろした。
「お祈りなんて習慣はないよ。」
「へ?」
突然の話の振りに頭がついていかない。
「だから、紫衣の勘違い。
今の時代は信仰心が昔ほど強くない人が多いんじゃないかな?
紫衣の時代はそんなことないよね?」
「う…うん…?」
「実際、私は困ったときの神頼み?みたいに神様をあんまり信用してないんだよね。
だからお祈りの習慣なんてないよ。
私が祈ってるの見たことないでしょう?」
「うん。」
「だからお祈りの邪魔なんてない話なんだよ。
安心した?」
「で、でも…
佐和さん我慢してるって…
芽衣ちゃんだってお邪魔しちゃったって言ってたじゃない。」
安心なんて出来ないよ。って芽衣ちゃんに話すと芽衣ちゃんはため息を一つついてから言葉を漏らした。
「そこからか…。
それはね。
紫衣が可愛くて愛しくて仕方ない佐和さんの都合なんだよ。
紫衣が気にする事じゃないんだって!」
「可愛くて愛しくて我慢?」
芽衣ちゃんの言ってる意味が全くわからなかった。
だからそのままの言葉をオウム返ししていた。


