左近さんの声にびっくりして目を見開いた後頭の上に感じた掌のぬくもりに安心して一旦止まっていた涙が又溢れ出した。
「泣かなくていい、不安だったろう??」
もう大丈夫だからと続けられる言葉に心から安心できた私は彼に視線を合わせて聞いてみた。
「石田三成さんのお城、佐和山城はここから近いんですか?」
「ここは佐和山ではない、……それより隣村に明日連れて行ってやる。お前の探す娘、紫衣の家に明日2人で行ってみたい。」
だから今日はもう休めと続けられて私は布団に体を沈めた。
歴史が大好きで
ずっと石田三成という人に思いを馳せてきた
関ヶ原で西軍が勝利していたら歴史は変わっている。
裏切りで負けた西軍。
小説を読む度奥歯に力が入った。
自然と唇を噛んでいた。
時代を超えてきたのなら
本当に不思議な事だけど私が出来ることは…
望むことは…
大好きな人の勝利。
それしかない。


