「おはようございます。」
ニンマリと笑って頭を下げる紅葉さん。
「いやはや、お邪魔をしたいわけではないんですがね。」
遠慮気味な言葉と裏腹に部屋に足を踏み入れドッカリと腰を下ろした左近さん。
朱里さんは柔らかい微笑を浮かべながら左近さんの隣に座った。
とても気まずいです。
私はキチンと着物を整え着替えを済ませていたけど彼の姿は素肌に着物を羽織っただけで胸は肌蹴たまま布団の上に腰をかけ、私は彼に向かい合うようにしてピッタリと体を寄せていた。
「あの、おはようございます。」
慌てて挨拶を返して彼から離れようとする私を彼は放してはくれなかった。
私を抱き寄せる彼の腕に力がこめられ、一旦彼から離れかけた体は彼にピッタリ寄り添うように元の位置に戻された。
背後からはクスクスと笑う三人の声が聞こえる。
私は恥ずかしさのあまり彼の胸を柔らかく押しながら放して欲しいと訴えた。
「今日は予定は何もないはずだが...。」
三成は恥ずかしさを微塵も感じてないのだろうか。
私の訴えを無視したまま左近さんに言葉をかけていた。
甘い空気に酔っている間は気にならなかったのに冷静な今、彼の惜しげもなく開かれ晒されている彼の胸が目の前にあるのはとても恥ずかしい。
スベスベの綺麗な彼の素肌は目の毒だ。
「今日、屋敷に少し招きたいと思う人がいるのですが、殿のご意見を頂きたく参上しました。」


