「少し早く目が覚めてしまいました。」
こんな嘘をついても彼にはすぐにわかってしまう。
それでもいい、どうして眠れなかったかと聞かれるよりは嘘を突き通すほうがいい。
「なぜ眠らない。」
眉間の皺、彼が気分を害したという証拠。
でも、それは私を心配してくれていることだってわかるからその皺も愛おしい。
「あなたの寝顔を見ていたら眠るのがもったいないと思ったの。」
「ふむ...。」
照れて言葉を失う三成。
とても安心しきったあどけない彼の寝顔をずっと見ていたいと思ったのは本当。
普段の冷静で厳しい少し冷たい印象の彼と眠っているときの彼の表情は違う。
その寝顔を見ることが出来るのは私だけでありたいと思う。
「とても気持ちよさそうに眠っていましたよ?」
「それをずっと見ていたのか?」
「はい。」
「悪趣味だな。」
本当に恥ずかしかったのか頬を赤く染めた三成がとても可愛かった。
この国を治める人の片腕的存在の三成を可愛いと思うなんてとても失礼なのかもしれない。
だけど彼は私の前では重責を担う人ではなくただの男の人。
愛してやまないただ一人の男の人なんだ。
「何を考えている?」


