気になることがあったんだ。
ここに来てから暦がわからない。
カレンダーがあるわけでもなく、まして現代とは違う進み方をする暦。
いったい今は何年の何月なんだろう...。
「あの、今って何年の何月なんですか?」
突然口を開いた私を朱里さんも紅葉さんも驚いたように目を見開いて私を見ている。
一瞬にして空気が重くなったような気がするのは気のせい?
「あの、.......。」
口を開こうとした私の言葉を遮って紅葉さんは大きな溜息をついてから口を開いた。
「お前って本当に間抜けだったんだな。」
「え?」
「え?じゃねぇよ...。」
落胆したように肩を落とす紅葉さんの言葉に今度は私が驚いた。
紅葉さんはどうしてそんなにもガッカリしてるんだろう?
わからない...。
わからないけど、私はまた大きな失敗をしてしまったんだろうか...。
「あの..ごめんなさい。」
ションボリするしかない私。
「お前って阿呆だな。阿呆だとは思っていたがこれほど阿呆とは..阿呆だ阿呆。」
いったい何回阿呆と言われたんだろう。
彼の口から阿呆と言われる度に私の肩は益々落ちていき体が小さくなっていった。
だけど、本当にわからないんだもの。
カレンダー作って欲しい。
この時代の暦の進み方はとても複雑なんだもん。
時間だって...
日にちだって...
私には難しいんだもん。
鼻の奥がツンと痛くなってくる。
泣いたらダメって思っているのに涙がジワリジワリと瞳に溜まっていた。


