勝利の女神になりたいのッ!~第1部~



三成の奥さんは秀吉に気に入られる事を目的に三成に嫁いだこと。


そして体の調子が悪いと嘘をついていれば三成を大切にしている秀吉は医者を派遣してくることも計算していたんだということ。


その医者には奥さんの実家から先に話が入っていて秀吉が興味を示すように奥さんの話を秀吉にするように謀っていたこと。


「三成は利用されたの?」


「そういうことになるね。」


「酷いよ…。」


「そんなのどこにでもある話だよ。」


「だけど、そんなの悲しすぎる。」


「だから紫衣は合格なんだ。」


そういえば彼の部屋でも紅葉さんは合格だと三成に話しかけていた。


「合格って何に?」


不思議に思って尋ねると紅葉さんはニッコリと笑って応えたくれた。


「紫衣の一途な気持ちが合格ってこと。
殿は少なからず奥方様が秀吉様のご側室になられたことに傷ついていたからね。
そんな様子は見せなかったけど…見せれなかったの方が正解かな。
奥方様との縁談も殿が望んだものではなかったんだ。
だけど、殿は殿なりに奥方様を大切にしていたからね。
縁談自体が秀吉様に仕えるための目的にされていたことで人間不信になられたんだ。
特に女は信用しなくなったし誰も近づけようとしなくなったんだ。
堅物だって殿を周りの人間は軽く言うけど、そんなに軽いものじゃない。傷つきたくないという気持ちが作った鎧が単に堅物だと映るんだろうね。だから、たった一人だけだと言える紫衣は合格。殿も紫衣を気に入ってるみたいだし…紫衣もだろ?」



紅葉さんに尋ねられて私はコクリと頷いた。


そんな私を見て紅葉さんは満足そうに笑ったんだ。