勝利の女神になりたいのッ!~第1部~


「痛ェな...朱里、何するんだよ!!」


起き上がり朱里さんを睨みつける紅葉さん。


二人の美女が睨みあう姿はかなり迫力があった。



「無駄口ばっか叩いてないで仕事しな!!まだまだ半人前の癖して生意気な口叩いてるんじゃないよ!!」



「俺、納得いかないんだよ。どうしてこんな女が殿の寵姫になれるのか、説明してくれよ!!」



「紫衣は何もしちゃいないさ。正直に真っ直ぐ頑張っていただけだ。その姿を殿がお認めになっただけだろ?説明なんて何もすることはない。」



立ち上がった朱里さんは私の腕を掴んで部屋を出ようと引っ張り上げた。



「待って..待って朱里さん。」


「なんだい?紫衣、紅葉のことなら放っておきな。拗ねてるだけなんだよ!」


「そうじゃないんです。紅葉さんの言うことわかります。本当に私何も出来なくて..なのに急にその...寵姫だなんて、そりゃ怒ります誰だって、だから..紅葉さんみたいに完璧になれないかもしれないけど彼にしごいてもらって..私も彼のように綺麗になれるのなら、頑張ります!」


「そんなこと言って、紅葉はあんたを妬んでいるだけなんだよ。」



「そんなことありません。彼はとても綺麗ですもの、私にないものをたくさん持っています。」



「殿はそのままの紫衣を望んでらっしゃるんだよ。」



「振る舞いが綺麗になっても中身は変われません。私の考え方や思いは変わらない、きっと変わることは出来ないんです。だから大丈夫です。素敵な女性になりたいんです。彼の隣にいてもおかしくないような女性になりたい。だからお願いします。私を紅葉さんのところで勉強させてください。今までの仕事もキチンとやります。
お願いします朱里さん。」




深く頭を下げてお願いしたんだ。