「昨日、兄上の部屋で俺はお前を俺のものだと言ったはずだ。」
聞いていなかったのかと首を傾げながら尋ねてくる三成。
半分意識がなかったんだもの...。
聞こえたけれど...自分の都合の良いように聞いたのかもしれないと思っていたんだ。
だって昨日の夜、私の部屋から出て行くときの彼はとても冷静で正澄様のお部屋で聞いた彼の情熱的な声なんて微塵も感じることが出来なかった。
「その後、普通に接していたあなただったから夢でも見たのかと思っていたの。」
「左近や朱里の前で自分の感情を見せるようなことは出来ない。」
「どうして?」
「それは....。」
「それは?」
顔を真っ赤にしている三成。
私は彼の答えを待った。
彼は口元を彼の綺麗な手で覆い、もごもごと言葉を落とす。
よく聞き取れないその彼の言葉をもう一度聞きなおそうと口を開きかけると彼は私の唇を彼の唇で塞いだんだ。
そしてその唇は私の耳元に移動してそっと囁いた。
「恥ずかしいからだ...。」
真っ赤になる私の頬を彼は満足そうに撫でながら抱きしめる腕の力を強くする。
信じていいの?
私はあなたの側にいてもいいの?
一緒に生きていてもいいの?
「あなたが好きです。」
涙と共に零れ落ちた言葉。
彼は私を見つめて頷くと優しくキスをした。


