流れ出る涙を拭ってくれるのは彼の唇。
拭っても拭っても溢れる涙に彼はきりがないと呟いて唇にキスをした。
しょっぱい涙の味のするキス。
だけどこの涙は幸せの涙。
彼を愛しているという幸せの涙なんだ。
「紫衣、兄上との事...。」
そうだった!!
布団から飛び起きて私は声を上げた。
「ごめんなさい!!すぐにもう一度お詫びに向います。」
焦る私の肩を優しく押す三成の手によって私は布団に戻された。
「兄上のこと許して欲しい。普段はあんなに激しい方ではないのだ。」
刀を手に取った正澄様。
あのまま私は三成が止めに入らなければ切られていたのかもしれない。
だけど私の行動は彼をそれだけ傷つけたんだ。
普段とても優しい正澄様があれだけ怒ったのだきっと私が悪い。
ゆきさんや正澄さんを傷つけたくないと逃げていた私が悪い。
二人を理由に私も逃げていたんだ。
「いいえ、正澄様はとてもお優しい方です。それなのに私が....いけなかったんです。」
「今頃、姉上にコッテリ絞られているだろう。」
「えっ??」


