ビクリと揺れる肩に朱理さんの白くて綺麗な手が置かれて私は朱理さんから視線を逸らした。
溜息は私のせい?
やっぱり何かとんでもない間違いをしてしまったの?
みるみるうちに視界が歪んでくる。
卑怯な涙は流したくないと我慢していた涙が堪えきれずに流れ出した。
「泣かないでおくれ。
悪いのは紫衣じゃない、この私さ。」
だけど困ったねぇと呟いて朱理さんは私の涙を拭ってくれた。
そして私に話してくれたんだ。
今日の正澄様のお部屋で私がおこしてしまったことを…。
「紫衣にはまだ早いと思って教えてなかった私の間違いだよ。
紫衣は気にしなくていい。」
話を聞いて落ち込む私に朱理さんは笑って言ってくれる。
だけど…
どうしよう…
正澄様のご側室?
そんなの絶対にイヤだ!
「朱理さん、この事ゆきさんは?」
「言ってない。言えるわけないじゃないか。」


