「なに二人とも呆けた顔してるんだい?
さぁ行った行った!」
パンパンという大きな手拍子に押し出されるようにして私は正澄様の膳を運ぶために部屋から飛び出した。
どうしよう…。
ずっと避けてきた正澄様。
ヤバいよね?
膳を置いて部屋を飛び出す作戦?
頭に手拭いを被って変装作戦?
怒ったふりして乱暴に膳を置いて素早く逃げる作戦?
どれも有効的とは言えないチープな作戦…。
どうしよう。
返事は次に逢うときに聞かせてくれって言われてたのに。
次が来ないように気をつけてたのに。
今から次が始まっちゃうッッ!!
どうしよう…


