「携帯、見てみ?」



メールの受信ボックスにはさっきの石野さんのメール。


恥ずかしくて見れないよ。



「ちゃんと答えてよ!!」



ちょっとイラついた声で威嚇するように芽衣ちゃんに話しかけたけど芽衣ちゃんはそんなの気にも留めずに服を選び続けていた。



そして諦めて携帯を閉じたと同時に着信を知らせる音楽が流れた。


メールの受信。



開くと石野さんからだった。




後一時間で位でそっちに行けるよ。と書かれたメールを見て私は呆気にとられた。



それでやっと解ったんだ。



さっき芽衣ちゃんが操作していたのは石野さんにメールを返信したんだということが..。





芽衣ちゃんはやっと気付いたんだというように私をジッと見ていた。



「ひどいよ芽衣ちゃん勝手なことして!!」



怒る私も完全に無視しながら出した服をコーディネイトし始めていた。




その後は芽衣ちゃんにされるがまま化粧をされ服を着替えさせられ、髪も整えられて完璧にお出かけスタイルになった私。



強引な芽衣ちゃんペースにのせられて、あっという間に約束の時間になった。