目を見開いて私を見ていた朱理さんは小さく溜息をついてから話し出した。
「左近様にお叱りを受けますよ?」
「それでも…」
モジモジとしてなかなか言葉を返せない私に朱理さんはニッコリ笑ってくれた。
「ここの仕事がしたいんですね?」
「はい。私に出来ることがありますか?」
不安な気持ちいっぱいで尋ねる私に朱理さんの言葉はとても痛かった。
「邪魔です。」
キッパリと言い切られ、わかっていたとはいえ落ち込む私。
そんな私を朱理さんは満足そうに瞳に映した後私の耳元に唇を寄せて言ったんだ。
「ここより小さな場所で一緒に左近様の膳を用意しましょうか。」


