驚いたような声を上げてそのまま固まってしまった左近さん。
その横でお腹を抱えて笑い転げる朱里さん。
「あの...ごめんなさい。図々しいですよね。」
落ち込む私の横にスリスリと畳の上を正座したまま近寄る朱里さん。
「図々しいのは紫衣じゃないよ。ねぇッ?左近様...」
頭を優しく撫でてくれる朱里さんにホッとした。
朱里さんに言葉をふられた左近さんは咳払いを一つ落として部屋から出て行った。
「ずっと側にいてくれたのに..私、左近さんにお礼も言えていません。」
左近さんが出て行ってからハッとしたように話す私に朱里さんは満足そうな笑顔で答えてくれたんだ。
「これからも紫衣はずっと左近様と一緒なんですよ?だから大丈夫!!なんせ左近様は紫衣のお父さんなんだから...。」
クスクス笑いながら話す朱里さん。
「恥ずかしいです。さっきのは忘れてください!」
私は顔を赤くするしかなかった。


