「具合はどうだ?」
朝、左近さんと一緒に食事をしてから私はまた布団の中に入れられた。
実際体が重くてつらかったので朱里さんと左近さんの言葉に甘えることにした。
布団に入るとすぐに瞼は重くなり、意識は遠のいていった。
目が覚めたのはもう空が高くなった頃。
布団の横に用意されている食事のお膳を見て、お昼を頂く時間が過ぎてしまっているのに気付いた。
起き上がろうとして体を捩る私に左近さんの低い声が耳に入ったんだ。
「もう大丈夫です。すみませんゆっくりしすぎました。」
「起き上がらなくてもいい。それとも腹が減ったか?」
ずっと寝ていたんだ。
お腹はすいていない。
「いいえ。」
「ならば寝ていろ。」
起き上がろうとしていた私の肩を左近さんに優しく押され、私はそのまま布団に逆戻り。
丁寧に布団を掛けられ、額に左近さんの大きな手がのせられる。
安心する左近さんのぬくもり。
「左近さん...。」
お父さんみたい。
言葉は続けられなかった。
図々しいて思われちゃうかな?
ん?と首を傾げた左近さんに私も言葉を出さず首を左右に動かして応えた。
私を見下ろす左近さんの瞳の強さが好き。
とっても安心させてくれる。
ずっとわたしの側にいてくれた左近さん。
ずっと支えてくれた左近さん。
「大好きです。」


