「鏡より着替えが先だよ。」
刺激的過ぎて左近様が鼻血出したら困るからねと言い残して部屋を出て行った朱里さん。
手の大きさからしてかなり体が大きくなったはず、だけど私は子ども用の着物を着ていた。
想像するだけで恥ずかしい。
とんでもなく、どうしようもなく....
体をさらけ出しているに違いない。
刺激的、そう言った朱里さんの言葉を思い出して一人で赤面していた。
朱里さんは着物を手にすぐに戻ってきた。
襖の外からは左近さんの声も聞こえる。
朱里さんは着替えが済んだら声を掛けますよと左近さんを部屋に入れなかった。
そのやり取りを聞いていた私は朱里さんの言葉にわかったと渋ったようにだけれど返事を返した左近さんの言葉を聞いてホッと胸を撫で下ろした。
「さぁ、紫衣着替えをすませてしまいましょう。左近様がお待ちですよ。」
テキパキとした手際で着物を着せてくれる朱里さん。
起きた時よりは動くようになった体。
それでも私は何も出来ずに朱里さんになされるがままで準備を整えてもらった。


