ソフトクリームを食べながら車までの道を手を繋いで歩いた。
繋がれた手はとてもあたたかい。
車につく頃にはソフトクリームも食べ終わり乗り込んだ車の中。
「お昼食べてないけどお腹大丈夫?」
尋ねられたけど胸がいっぱいで何も欲しくなかった。
「お腹すいてません。」
答えると石野さんは困ったような顔をしてエンジンをかけハンドルを握った。
もしかしてここはお腹すいたって答えが正解?
頭の中をグルグル回転し始める言葉たち。
ドキドキするのを押さえ切れなくて私はもう一度口を開いた。
「全然って訳じゃないんです。だから...その.....石野さんがお腹すいているんなら...」
「大丈夫だよ。場所を移動するからシートベルトして、車動かすよ。」
しどろもどろしか話せない自分が情けない。
私は落ち込んだまま石野さんの言うようにシードベルトを締めた。
「あ、忘れ物...。」
「えっ?」
石野さんの声に驚いて彼を見上げると振ってきたのは彼の唇。
あたたかくて柔らかい唇が一瞬触れ合った。


