「不安にさせてごめんな。俺、紫衣のこともっと知りたい。」
真剣な眼差しの石野さんを真っ直ぐに見つめたまま私はコクリと頷いた。
運命かどうかなんてどうでもいい。
あんなに石野さんに運命を結び付けていたのに今はそんなのどうでも良かった。
石野さんを知りたい。
私を知ってほしい。
ただそれだけがとても大切なことだと思えた。
「私は石野さんにどんな風に映ってますか?」
それでも私は自分のことを石野さんに話すのに戸惑っていた。
私の話は信じてくれるだろうか...。
不安だったんだ。
「紫衣は.....。変わってる..かな。」
言いにくそうに言葉を零した石野さん、彼はとても正直な人だ。
「私、生まれた時代が違うんです。」
突拍子もない言葉に石野さんは首を傾げていた。
「私が生まれたのは今から420年前、戦国時代に生まれ、育ったんです。」
驚きながらも石野さんはバカにすることなく私の言葉に耳を傾けてくれる。
少しでも否定されたら私は話すことは出来なかっただろう。
だけど石野さんはずっと真剣な表情のまま私の話を聞いてくれた。


