込み上げる涙は瞳を覆い景色が歪んで見えた。
私は後悔しているんだろうか…
ここには自分の意志で来た。
私自身の決断。
それでも寂しさは日々募っていった。
慣れない世界、紫衣になりきることで寂しさを紛らわせてきた。
だけど石野さんと出逢ってから寂しさが心の中で広がりはじめ、今では私の心は寂しさで埋め尽くされている。
私は、私の役割は変わっていく歴史を見守ること…
お兄ちゃんと紫衣の生きた証をこの現代で探し続けること。
時代の歪みを受け止めること。
寂しさと同時に広がる不安…。
抱えきれなくなったのだろうか。
弱音ばかりの自分に嫌気がさす。
だけど、怖いんだ。
見えない恐怖がずっと私につきまとっている。
ヒタヒタと私を追いかける恐怖に飲まれまいと私は前に進むしかないんだ。
理解していても寂しいよ…。


