気を悪くしちゃったかもしれないとオロオロとする私に石野さんの溜息が聞こえてドクドクと胸が音を立てた。
「あの、ごめんなさい。」
小さく呟くように言葉を零して私はまた俯いて瞳を閉じた。
窓の外を見ることもなく俯いていると突然車が止まってドアが開き石野さんが車からおりた音がしたんだ。
ビックリして顔を上げると車から遠ざかる石野さんの後ろ姿。
怒って車に乗っているのもイヤになったのかもしれない。
彼に嫌われたくないのに…
むしろ彼に好かれたい
彼の側にいたい
そう思っているのに私は失敗ばかりしているのかもしれない。
ウジウジしている私は自分でも好きになれない。
オドオドしている自分にイライラする。
車を止めた場所は休憩所らしき所があり小さいけれど駐車場みたいな所だった。
頂上ではないその場所からでも景色はとっても綺麗だった。
東西に広がる街並、街の向こう南側には海。
私は景色に吸い込まれるように車からおりた。


