カバンを胸にギュッと抱きしめるように持って廊下を走った。 でも でもね。 すぐに良君に捕まったんだ。 腕を掴まれて私は良君の腕の中あったかい胸に顔を埋めて抱きしめられたんだ。 「放してッ!!」 好きでもないのに優しくしないでよ こんなの余計に惨めじゃない 大好きだった良君の腕の中で私は必死にもがいたんだ。 もう私を包む腕じゃないんでしょ? 限定じゃないならいらないッ! 「石田!!」 芽衣ちゃんの声が響いたと同時に私は良君の腕のなかから引き剥がされたんだ。