「紫衣、次はどこに行くつもりなの?」
佐和山から下りたくない。
ここでお兄ちゃんに思いを馳せたい。
だけどそんなこと言えない。
「芽衣ちゃんは行きたいところないの?」
「紫衣と違って私は歴史にあまり興味がないからね。琵琶湖に行ってみたいな。」
大きな湖。
遊覧船で湖も回ることが出来る。
「琵琶湖に行こうよ。」
私は芽衣ちゃんの行きたいという琵琶湖行きに賛成した。
「ね?紫衣は良君の事本当にもういいの?」
突然芽衣ちゃんにかけられた言葉。
「もう好きじゃない。きっと私と良君は運命じゃなかったんだよ。」
「やだ紫衣、なんだかロマンチックな話だね。
紫衣には運命の人がいるっていうの?」
「うん。きっといるよ。私と出逢わなきゃいけない人。
繋がっている人が絶対にいるんだよ。それが良君ではなかったの。」
「私にもいるのかな?」
「きっといるよ。」
ニッコリと笑って応える私に芽衣ちゃんも安心したように笑った。


