勝利の女神になりたいのッ!~第1部~



「紫衣、次はどこに行くつもりなの?」



佐和山から下りたくない。


ここでお兄ちゃんに思いを馳せたい。


だけどそんなこと言えない。


「芽衣ちゃんは行きたいところないの?」



「紫衣と違って私は歴史にあまり興味がないからね。琵琶湖に行ってみたいな。」



大きな湖。


遊覧船で湖も回ることが出来る。



「琵琶湖に行こうよ。」



私は芽衣ちゃんの行きたいという琵琶湖行きに賛成した。






「ね?紫衣は良君の事本当にもういいの?」



突然芽衣ちゃんにかけられた言葉。



「もう好きじゃない。きっと私と良君は運命じゃなかったんだよ。」




「やだ紫衣、なんだかロマンチックな話だね。
紫衣には運命の人がいるっていうの?」



「うん。きっといるよ。私と出逢わなきゃいけない人。
繋がっている人が絶対にいるんだよ。それが良君ではなかったの。」




「私にもいるのかな?」



「きっといるよ。」



ニッコリと笑って応える私に芽衣ちゃんも安心したように笑った。