「卵サンド美味しいね。」
芽衣ちゃんの作った卵サンドを食べると幸せになれる。
この時代では何もかもが新しく私は一生懸命紫衣になりきろうと頑張った。
携帯の使い方、電車の乗り方、水道にガス。
水瓶でずっと見ていたから抵抗なく使うことが出来た便利な道具。
ただ食べ物の豊富さには驚くばかりだった。
見たことも食べたこともないフライドポテトやハンバーガー。
口の中で弾けるような刺激のある甘い飲み物を飲んだときは正直死ぬんじゃないかって思った。
紫衣もコーラというあの危険な飲み物は好きではなかったらしく私も二度と口にしないと誓った。
芽衣ちゃんは私の様子が少々おかしくてもあまり気にした様子はない。
きっと頭を打って暫く記憶が途切れ途切れだと演じてきたからだろう。
全て順調だった。
紫衣と私が生きる時代は違ってもシンクロしているのなら紫衣も長吉さんと真衣さんを楽にしてくれたよね?
私は良君と真衣ちゃんを楽にしてあげたよ。
紫衣も頑張っているのかな?
どこにいても紫衣と繋がっていると思うと心強い。
何より同じ人の為に生きる私たちの関係が私を支えてくれていた。


