走って戻ったのは長吉さんの家だった。
何も告げずに長吉さんの家から出ると心配かけてしまう。
その事が私の行動を止めた。
家に帰っても長吉さんはいない。
畑に行ってるんだ。
真衣さんの側にいるのはどうしても辛い。
私は長吉さんのいる畑に向って足を進めた。
長吉さんを見つけて大きく手を振った。
調度休憩中だったみたいで長吉さんは地面に腰を下ろして水を飲んでいた。
「お父さん!!」
駆け寄って抱きついた私をギュッと抱きしめてくれる長吉さん。
「お母さんに何かされたのか?」
私を腕の中に閉じ込めて小さく呟くように長吉さんに尋ねられた。
私をいつも気にかけてくれる長吉さん。
私は長吉さんの腕の中で首を左右に振って応えた。


