新しいお母さんは真衣という。
月日がたつにつれお母さんの態度は冷たさを増していった。
お父さんの長吉さんはそのことでとても心を痛めてくれていた。
真衣さんから生まれた弟や妹と私への愛情の差を長吉さんが埋めようと頑張ってくれていることも私の心に重く圧し掛かってくる。
畑に出る長吉さんを追いかけて一緒に畑仕事をし、合間を見つけては川に出かけるようになった。
お兄ちゃんは川原に来てくれなかった。
きっと忙しいんだよね。
そう思って毎日のように私は川原過ごす時間が増えていった。
サラサラと流れる川。
とても綺麗な川の水を覗き込むと不思議なことに400年後の紫衣の姿が映し出されたんだ。
水瓶に映る紫衣の姿と同じ。
紫衣は友達の芽衣ちゃん、結衣ちゃんそして真衣ちゃんと一緒に過ごしている。
仲良し4人組。
でも紫衣の心を誰も知らない。
私の見る紫衣は真衣ちゃんと紫衣の大切な人の間で悩んでいるんだ。
携帯で話していたのは紫衣の大切な人だよね。
その人の心が真衣ちゃんに向いているのを紫衣は気付いている。
だからいつも話し終わった後泣いていたんだよね。
辛そうな紫衣。
どうして自分が苦しいと言わないの?
どうして自分が苦しめていると自分を責めるの?
紫衣だって充分辛いじゃない。
紫衣だって充分苦しんでいるじゃない。


