「お兄ちゃん。」
綺麗な顔に華奢な体。
女の人みたいな線の細さ。
お兄ちゃんだ。
大好きな...
逢いたくて逢いたくてずっと思い続けたお兄ちゃん。
私の姿を目の端で捉えてお兄ちゃんは眉間にしわを寄せた。
小さな子供が嫌いなのかな?
刺々しいお兄ちゃんに少し戸惑いながらも側で過ごした
何も話さない。
私を見ることもない。
そして何も告げずに馬に跨って帰っていく。
冷たいお兄ちゃん。
だけどちっとも怖くなんかない。
本当はとても優しいって知っているから...。
「また逢いたい。また来てね。」
祈るような気持ちでお兄ちゃんの後姿に小さく呟いた。


