気がついたときは私は少女に姿を変えていた。
体をなくしてしまった私が少女の亡骸に何故入ることが出来たのかは解らない。
でも私は紫衣として居場所を作るという役目をこれで果たすことが出来る。
傷ついた重い体を引きずるようにして私は川の上流を目指して歩き出した。
15歳だった私の体が2歳少女に変わったことで思い通り動けない歯がゆさを感じながら一生懸命歩いた。
夜は枯葉を布団にして眠った。
朝になるとまた必死に歩いて歩いて....。
私はやっと人と出逢うことができた。
川に向って話しかけている男の人。
水害で家族を亡くしたのだろうか...。
悲しそうに川に話しかけている。
その男の人の側にいって私はニッコリ笑ったんだ。
そして私を家族だと言ってくれるその男の人と一緒に私は暮らすことになった。
とても幸せだった。
優しい人と出逢えた事も全て無くしてしまった私にはとても幸せなことだと毎日感謝しながら生きていた。


