決めてから私は400年後の世界をずっと見ていた。
水瓶に映される400年後の世界。
私の知らないずっと先の世界を知ることからはじめた。
便利な道具の使い方。
四角い乗り物の乗り方。
変わった着物の着方。
全てが私の知らないものばかり...。
ずっと気になっていた四角い道具も携帯電話というのだと知ることが出来た。
遠くの人と会話が出来るとても便利な機械。
紫衣は携帯電話で誰かと話した後泣いていたんだ。
相手が変わると紫衣はお兄ちゃんの事を熱心に話していたり、色んな人と会話をしていたんだね。
紫衣の毎日を水瓶の中から見て私は400年後の世界の勉強をした。
そして紫衣が思ったとおりの人だということも解った。
とても優しい紫衣。
だけど一人で悲しみに堪えている姿はとても強い。
彼女ならきっとお兄ちゃんを救ってくれるはず...。
大きな希望と小さな落胆が心の中で生まれていた。


