勝利の女神になりたいのッ!~第1部~



「紫衣?」


私のこと?



「400年の時を超えてお前に逢いに行きたい。」



お兄ちゃんの唇から熱い思いが語られていた。



私じゃない。


同じ名前だけれど、私じゃない紫衣。



とても悲しかった。


お兄ちゃんは水瓶の紫衣をとても愛おしそうに見ていた。


悲しい。


私はその光景から目を逸らしたかった。


でも出来なかった。



水瓶の中の女の人を見て私は視線を外す事が出来なくなったんだ。



私が夢の中で逢ったあの女の人。


あの人が映っていた。



やっぱりあの女の人はお兄ちゃんの運命の人。


そうだったんだ。