「紫衣?」 私のこと? 「400年の時を超えてお前に逢いに行きたい。」 お兄ちゃんの唇から熱い思いが語られていた。 私じゃない。 同じ名前だけれど、私じゃない紫衣。 とても悲しかった。 お兄ちゃんは水瓶の紫衣をとても愛おしそうに見ていた。 悲しい。 私はその光景から目を逸らしたかった。 でも出来なかった。 水瓶の中の女の人を見て私は視線を外す事が出来なくなったんだ。 私が夢の中で逢ったあの女の人。 あの人が映っていた。 やっぱりあの女の人はお兄ちゃんの運命の人。 そうだったんだ。