"もう・・・・・・・マジ勘弁!


こっちは、日曜も削って出勤してるってのに。



あんのクソガキども・・・・私のいうこと聞かないし、しまいにはイジメが始まってるし・・・・・・私のせいな訳?



登校拒否始まったら、担任のせいな訳?



学校に全てをまかせんなっつうの!"



片桐久代、25才。



大学卒業後、中学の英語教師になる。



三年目の今年、一年生の担任に抜擢されたのだった。






久代「はぁ・・・・今日も、またこの校門くぐるのかぁ・・・・」


久代は校門の前で立ち止まると、一回深く息を飲み、吐き出し、校門を入った。



久代「あれっ!?なんか・・・・急に天気が悪くなったような・・・・。家でるとき、今日は晴れだとか何とか言ってたのに、あてになんないなぁ・・・・・・・・アイツの言うことは。今日も当たり散らしてやる」






久代は、校舎の裏の教師専用口で靴を履きかえると、職員室へ向かった。


"ガラ"



久代はドアを開けると、自分の机に向かった。




久代「うわぁっ!!冷たっ!」



"バシャァ〜ン・・・・・・・バシャァ〜ン"



職員室は果てのない海に変わっていた。





久代はポツンと一人、暗黒の空の浜辺にいた。